秩父のお花を楽しむ金曜日「オダマキ」花金ep. 2

  • 2017/5/26
  • 更新日 2017/7/14
  • 2601
スポンサーリンク
青色のオダマキ イメージ 花金9

「しづやしづ しづのをだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな」

悲劇のヒロイン?

空よりも深い青に染まるオダマキ。

オダマキの花の名が使われている歌があるのはご存知でしょうか。
静御前が鶴岡八幡宮で詠んだとされる、有名な歌です。

静御前は、白拍子(男装して歌い舞う遊女)という身分でありながらも、
容姿端麗であったこと、雨乞いの舞で雨を降らせることができたことから、
源義経に愛されていました。

そして、義経の愛人として暮らす静御前の幸せは続きませんでした。

義経は兄である頼朝に都を追われ、二人は離れ離れに。
静御前は鎌倉に呼ばれ、舞うことを命じられます。

頑なに拒んでいた静御前ですが、
源氏の氏神である八幡宮への奉納舞だと聞かされ、ついに舞うこととなります。

義経の愛人が鎌倉万歳と舞う姿を見られると、多くの人が集まりました。
好奇の眼差しがむけられる中、静御前は舞い、歌います。

しづやしづ しづのをだまき 繰りかへし 昔を今に なすよしもがな

興奮でざわめいていた観衆も、しんと静まり返ったといいます。

静、静とあなたに呼ばれていた、あの頃に戻りたい。
静御前は、きっと殺されてもいいと覚悟していたのでしょう。

普段は冷静な頼朝も、この時には激怒しました。
あわや死罪となるところ、頼朝の妻の政子がなだめたといいます。

切なくも激しい、まっすぐな静御前の想い。

このエピソードは、静御前が悲劇のヒロインとして語られることが多いですが
静御前は決して運命に負けていたわけではありません。

偶然にも義経に出会い、愛され、幸せな時を過ごし、
敵陣の中、たったひとりで義経が恋しいと歌い…、
とても素直で強い女性ですよね。

悲劇のヒロインというよりも、愛に生きた強かな女性というイメージです。

そして、死を覚悟してまで気持ちを伝えたくなるほど
恋しく思える相手に巡り合えたことは、とても幸せなこと。
そんな情熱的な恋に憧れる女性も多いのではないでしょうか。

青いオダマキの花言葉

青いオダマキの花言葉は「勝利」「必ず手に入れる」。
どちらも、とても強い言葉です。

勝つためには、相手を負かさなければなりません。
手に入れるためには、手放さなければいけないかもしれません。

勝ち続け、すべてを手にしている人間なんて、存在するでしょうか。

私たちは日々、選択して生きています。
今、この瞬間にも、無意識に選び、未来を決定しています。

どこへ行こう、何をしよう、どんな言葉にしよう…、
常に考え、選び、生きています。

あなたが重大な選択をするとき、
必ずその未来を手に入れたいとき、
青色のオダマキが力を貸してくれるかもしれません。

ハッピーな未来を選択しよう

今日の自分より、明日の自分。
もっと素敵になるために、今この瞬間の選択を大切にしたいですね。

正しい選択をするのは、とても難しいことです。
その答え合わせができるのは、選びとった後だから。

だからこそ、自分の気持ちに、あなたの大切な人の気持ちに、
ちゃんと向き合い、選択することが大切です。

選ぶことは、どちらかを捨てること。
選ぶことは、どちらかを手に入れること。

あなたが、幸せになれる選択を。
ハッピーな未来を手に入れることができますように。

オダマキについて

見ごろ :5月~6月
花言葉 :勝利・必ず手に入れる
撮影場所:尾田蒔
写真提供:岩間 秀朗

スポンサーリンク

人気記事

ページ上部へ戻る